2017年9月24日

9月10日(日)「エゾシカと森林」なるほど親子体験ツアー@苫小牧・千歳が 無事終了しました。

1.ちょうど10年前、天皇・皇后両陛下をお迎えし、「苫東和みの森」で全国植樹祭が開催されました。全国からおよそ1万人が参加されました。
  写真はその時の御座所となった「お野立所」です。
2.さっそくシカ食害から樹木を守るため地上2メートルくらいまでみんなで防止ネット巻き付け作業をしました。作業にとりかかるにあたり、食害されている・いないの樹がはっきりしていましたので取り掛かりやすかった。みんなで延べ20メートルのネットを巻き付けました。
  資材は軽いので子どもでもできました。
3.かけがいのない貴重な森林がエゾシカにより被害を被る現状を解説しているようす。影響、いまは全道一円。シカも生きるために必死なのです。人間との軋轢はその結果でしょう。
4.苫東和みの森の中 自然をバックに興膳津によるよみかたりが行われ、参加者みんな聞き入っていました。天気もよく、陽も少し差し込むいい場所でした。
  「エゾオオカミ物語」は明治初期のころを題材にした絵本で、北海道に生きたエゾオオカミの暮らしぶりを紹介しています。もう1冊は「ピリカ お母さんへの旅」。ピリカは川で生まれた1匹のサケの名前です。川から海へ向かうサケたち・・・。いつしか生まれた川へ戻ってくる、匂いなのかあたりの景色なのか実にドラマチックです。そしていつしかピリカは自分が母親になっていく、というストーリイです。
  自然な環境でなければ受け継がれません。
5.明治初期、美々(現在千歳市)でエゾシカの缶詰を製造し海外へ輸出していました。その工場跡地を見学しました。北海道でエゾシカ缶詰はここだけ(他はサケでした)。
  つまり当時はこのあたりはそれだけエゾシカがたくさん生息したり、行動した場所ということでしょう。しかし数年間の大雪、冷雨などの影響でエゾシカは大量死してしまい、工場での稼働はわずか数年、あえなく閉鎖となりました。
6.札幌に帰る途中「鮭のふるさと千歳水族館」に立ち寄りました。
  2グループに分かれガイドさんの説明を受けました。
  千歳水族館には、千歳川、支笏湖および周辺に棲む淡水魚たちがたくさん見れます。すぐ近くのインデイアン水車では8月下旬から12月上旬まで毎日捕魚車が稼働しています。
7.千歳水族館では3時からの餌やりタイムを見ることができました。
  日曜日でしたので多くの人手でした。その他、タッチプールもあり子ども・大人も手を水の中に入れ気持ちよさそうでした。
  「童心にかえったみたい」と参加者の声。「エゾシカ」と「サケ」どちらもどちらも北海道を代表する生物、森をつうじてしっかりつながっています。